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複業で法人を設立しました。

※本エントリーはnoteからの転載です。

2022年7月に事業会社の広報に転職し、同時に複業でフリーのPRパーソンを名乗りはじめて1年が経ちました。

もともと転職先を選んだ理由が「副業に取り組みやすいから」という情報があったのもひとつの要因だったのですが、噂に違わず色々な経験ができています。

PRって世の中の風や空気や時代を読んだりするのも仕事のうちだっていう想いがずっとあって、転職は時代だし、リスキリングも風だし、副業だって空気だと感じています。

そうなるとプロパー社員で居続けるというのは、風を読みきれてないのではないか、というように自問する機会は確かにありました。定年までひとすじを攻めるPRパーソンは、PRという仕事の自己否定にもなりそうだと。(実際はただの思い込みな気がしますが。)

色々な業界・企業に流れている空気を肌で感じられる今の状況は、すごく意味のある時間を過ごしているとは思うのですが、どうしてももう一つ読み切れていない空気があるなとふと思ったんです。

「経営者に広報の重要性を理解してもらいたい」

そんな声を彼方此方で聞く機会が増えました。とくに、学会が発表した広報の概念にも「経営機能である」という言葉が明記されて歓喜した広報が多かった印象もありました。

でも待てよ?広報が本当に重要なのかどうかを経営者の”目線”という擬似的なものではなく、”立場”という本質的なものを味わう必要あるよな?というふとした感情が芽生えます。

経営者の立場になったら、何にお金を使いたくなるのか、どんなサービスがあると嬉しいか、広報発信のどんな情報に触れると、どう心境が変化するのか。これは、一般の会社員という立場だと見えてこないものがあるのではないだろうか。そんな考えが一度湧いたら離れないのです。

ということで、長くなりましたがPublic Relationsを生業とする法人を2023年7月3日に設立しました。

売上がいくらいくらあると法人化したほうがいい、などという小手先論ではなく、会社代表という肩書きに経営者という立場、社会的な信用を一気に確保したほうが事業拡大が計れるというのは明白だったし、10月以降はインボイス制度などでまた風向きが変わると思ったので、行動しようと思いました。

法人登記や銀行口座を開設するだけでも、どこにどんな情報を用意しなければいけないかがわかって新鮮でした。また一つ、パワーアップした気がします。

なお、社名は個人事業主で名乗っていたものをそのまま使いました。いいのがあったら乗り換えるつもりでしたが、意外と愛着が湧くものですね。

世の中の常識をひっくり返す業界・会社のお仕事が当たるように頑張ります。すでにサイボウズ含めて、複業で支援している会社の多くは、世の中の慣習や常識をぶっ壊そうとしているので楽しいです。あとは当てるだけですね。自分も自分の常識を疑わないと!

画像
ロゴや社名はひっくり返す様子を表しています

ちなみにサイボウズの仕事は引き続き続けますが、7月から働き方を少し変更して、複業法人の仕事に充てられる時間を増やします。稼働削減分だけお給料は減るのですが、この柔軟なルールに助けられました。まさに100人100通りの働き方、素敵な思想です。