代表のウラタは過去10年間、社会人歴のほぼすべてを広報・パブリックリレーションズ(PR)の仕事に従事してきました。
せっかく学んできた知見や得られたスキルをしまっておくのがもったいないと考えており、これからPRを本格的にやっていきたいと考える誰かのためにナレッジにまとめていくことにしました。
これからは、どんどんと誰かの役に立って、追加で課金してもいいなと思える瞬間を作っていくのが重要なんじゃないかなと思っています。
(世の中には自らの懐に情報をしまっておいて、情報格差を作って儲けるビジネスが多すぎる。)
Public Relationsという美しき思考と行動がリンクしない世の中
これまで10年間の中で、広報やPRについて少しずつ捉えられ方が変わってきたり、その真価が問われるシーンが増えてきたのは間違いないのですが、まだまだ概念の通りに捉えられていることは少なく、歯痒い思いをすることも少なくありません。
さらに、小手先のスキルだけが先行して持て囃されたり、PRを情報商材化して高額なローンを背負ってしまうなんて話を聞く限り、心が痛む思いです。
表面的な情報操作や誇大表現はPRの考え方とは対極的な位置に存在しているのに、それが当たり前のように行われるこの業界が、より明るく本質的な機能を果たせるようになればと考えています。
最初にお伝えしておくと、「PR」は広報やPR担当が上手いことやるものではなく、会社という組織の中に、事業の中心核にそのコンセプトが内包されていることによって最大効果を発揮するものです。
つまり、「情報発信のやり方」ではなく、「価値創造」そのものなのです。
会社・社員・顧客・社会など多岐に渡るステークホルダーにとって、WIN-WINな関係をつくることがPRの使命であるからこそ、実務担当者だけがやっていればよいというものではないのです。
そのため、広報PRパーソンが学ぶための基礎知識というよりは、全人類が必須のスキルとして考えていく方が間違いがないと思います。
是非、専門でやっている人達は、周囲に伝播させていくものとしてインプットしていただければ幸いです。
複数回に渡って、書きたいテーマを書きたいようにやっていきます。
解説していくテーマは以下のようなものをイメージしています(順不同)そして、最後はフローで整理しようと思います。
- 「メディア」の概念を拡張する
- 現象に名前をつけて社会記号化する
- 世の中の課題と自社の得意で解決策を提示する
- n=1の欲望からタネを探す
- 予定調和をぶっこわす
- マルチコンテキストで設計する
- ヒト・モノコト・エビデンスを用意する
- 「画になる」とはどういうことか
- 他者を巻き込み自走させる
- 全活動に一貫性を持たせる
最初に断っておきますが、私が書いている内容が全部正しいとは限りません。PRの考え方に正解なんて無いし、100人いれば100通りのセオリーがあります。
それでもなんか言ってること違うなぁと思ったら、こっそりとお知らせいただけると幸いです。
また、このテーマについてもっと深く知りたい!などご要望があれば、個別にご連絡をいただければ幸いです。